インタビュアー:今回の試みはどうでしたか?
権:楽しかった。また行きたい。
インタビュアー:鳥の写真には不満があったようですが?
権:もうがっかり。だいたい、鳥は小さいよ!
鳥にはもっと大きくなってもらいたい。
あと、人が近づくと逃げるってのはどうかと思う。
もっと「撮るんなら撮れ!」という気持ちを持っていただきたい。
インタビュアー:・・・鳥に言っても聞いてもらえないんじゃないですか?
権:じゃあもうちょっと目立ってほしい。
インタビュアー:・・?
権:かくれないで、出てこい!
インタビュアー:!?!?・・鳥は・・・・
権:じゃあ、カメラだ!
インタビュアー:カメラ?
権:カメラはちゃんと写せ!
インタビュアー:・・?
権:だいたいカメラは撮りたいものを撮るためにあるんだろ。
撮りたいものをちゃんと撮れ!
こっちは鳥を撮りにいってるんだからな、
せっかくやっとのことで鳥を見つけてそっちにカメラを向けてるんだ。
そうしたらまず、「この鳥ですね。」ってファインダーに出せ。
「これではちょっと小さくてわかりにくいですね。ちょっと寄りましょう。」
ってことで、言われなくてもちゃんと鳥をアップにしろ。
インタビュアー:・・・・・そんな・・カメラは・・・
権:そりゃぁな、そこまでわからんかも知らんけどな。
重いのを我慢して200ミリのレンズを持って行ってるんだぞ。
そしたらちゃんとした大きさに鳥を撮せってんだ。
インタビュアー:撮り鳥の皆さんはもっと大きなレンズをお使いのようですが。
権:そんなレンズを甘やかすからいかんのだ。
200ミリより大きいレンズなど重たくて持てるわけがないだろう。
だいいち、他の荷物だってあるんだぞ。
双眼鏡や鳥の本、小さい三脚にカメラ本体、
換えのフィルムに辺りを撮るデジカメ。
本格的な歩きなら弁当と水筒だっているだろ!
だいたいこっちは腰が悪いんだからな!なんだと思ってるんだ!
これ以上大きいレンズは無理だ。
だからこれでちゃんと写れと言っとるだろ。
インタビュアー:はあ。・・・・ちゃんと写れって言うと・・・
権:なんの鳥が写ってるかわかれと言っとるんだ!
せっかく鳥を見つけたんだ、
今日はこんな鳥を見たっていうのを撮っておきたいだろ。
メモにもなるしな。証拠にもなるだろ。
集まると面白いだろ。シールもつくれるしな。
写真がなきゃなかなか自慢できんだろが。
インタビュアー:はあ、誰だって自慢したいですもんね。
権:そうじゃ、誰だって自慢したいんじゃ。
インタビュアー:今回のHPの写真を見せていただいて思ったんですが、
大きさはいい線行ってるんじゃないですか?
権:そうか。でもなんの鳥かわからんだろ。
インタビュアー:もう少し鳥に光があたっていればわかりそうですね。
権:そうだ、光、もっとあたれ!
だがな、ほんとはもっと見えてたんだぞ。
そのときは何鳥だかちゃんとわかっとった。
それがなんで写らんのだ!
インタビュアー:背景が明るすぎたんじゃないですか?
カメラも背景に目が眩んだんじゃないですかね。
権:なにー、カメラも目が眩むのか?
インタビュアー:そうらしいですよ。
権:なにー、そりゃいかん。どうすればいいんだ?
インタビュアー:背景がまぶしくなければ・・
権:空はたいていまぶしいぞ!
ん?空じゃなきゃまぶしくないか。
インタビュアー:・・・
権:あとな、写ってる鳥がぼやけてるぞ。
なんできちんと写らんかな。
インタビュアー:・・・シャッタースピードと鳥の動きと・・
・・・クローズアップによるピント合わせの微妙さ、ブレ・・・
権:なにぶつぶつ言ってんだ!
インタビュアー:写真はHPに載せられればいいんですか?
権:あと、シールだな。
インタビュアー:とりあえず撮った写真を出来るだけ拡大して
まわりをカットしてみたらいいかもしれませんね。
デジカメのきめ細かいモードでも撮ってみましたか?
権:それが面倒だからやってないんだろ。
インタビュアー:・・・うまくいけば荷物が軽くて済むかも・・・
権:なにー。ほんとか?
インタビュアー:いえ、わかりませんけど。
権:しょうがない、やってみるぞ。
じゃあな。
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