権:おお、今だいじょぶか?
よかった、ちょっと見せたいものがあってな。
インタビュアー:なんかいいことあったんですか?
権:いやー、そんなによくもないんだけどな。
インタビュアー:なんとなくうれしそうですよ。
権:そうかい。
いやね、ちょっとわかったこともあったしな。
こないだね、散歩のついでにでっかいカメラ屋によってな、
望遠鏡のところでスコープとデジカメを繋ぐものを聞いてみたんだがね。
そこの店員が親切でな、いろいろ教えてくれたんだ。
あの店はいい店だな。こんどからもう何かあったらあそこに行くことに決めたぞ。
いやそれで、まずのぞくとこのゴムにいろんなサイズのがあるか聞いたんだ。
もしかしたらデジカメのレンズにピッタリのがあるかもしれないだろ。
そしたらな、ないんだと。納得はいかんけどな。ないらしいんだ。
板ゴムなどを切って貼ってもらうなどしかない、とか言いやがる。
んーと考えとったらな、ちょっと待ってくださいって向こうに行って
こんなのがありますってんでな、カタログを見せてくれたんだ。
のぞくところを見事につないどるのが載ってたぞ。
違う会社のやつだったんだがな。
これはすごいって思ったが、それじゃあカメラもスコープも買い直しだ。
んーと考えとったらな、ちょっと待ってくださいって向こうに行って
こんなのがありますってんでな、なんだかごっつい金属板セットを見せてくれたんだ。
それでな、そこの見本のわしと同じスコープにつけて見せてくれたんだがな。
聞いとるか?
インタビュアー:はい聞いてますよ。
権:感心だろ、いいやつだ。
なんでも、天体望遠鏡とデジカメを繋ぐために作られたらしいんだがな、
なんだかおおげさで、ごっついんだが、確かにうまい位置に固定できるんだ。
こりゃいいな、と思ったんだがな、
重さはデジカメくらい、大きさはそれ以上だからな。
それで固定すると、はずすのが大変で融通がきかん。
ん、でな、値段も高かったんだ。
悪いとは思ったけどな、もうちょっと考えさせてくれって帰って来ちゃったんだ。
インタビュアー:はい。
権:それでな、まずはてきとーに押しつけて撮れるっていうんだから、
そうできるのが理想だからな、それでうまくいく方法を見つけたいって思ってな。
板ゴムなどを貼り付ける作戦を練ってたんだ。
これがなかなかうまくいかなかったんだがな、
おお、これならどうだっていうのが出来たんだよ。
プラスチックをカッターで削ったりして、くたびれたけどな。
それでためしに撮ってみたんだよ。
ただ押し当てただけじゃ全然撮れなかったのがちょっと撮れたんだ。
まだ、これじゃダメだけどな。
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これがな20倍だ、そしてデジカメの方が2倍。
影が映っちゃってるけどな。
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これもそうだな。
まあ影さえなければな。
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これは切り取ったやつ。
ぼやけてるのがばれるけどな。
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これはデジカメは拡大してないやつ。
だいたいまん中、ちょっとずれてるけどな。
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これがデジカメだけでとったやつ。
ガスタンクは遠いだろ。
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これがデジカメの2倍で撮ったやつだ。
まだまだ遠いだろ。
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これは前にただ押しつけて撮ったやつだ。
時間かかって合わせたんだがこれしか撮れん。
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これも前のだ。
まん中にいるのはカラスだぞ。
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権:影が入っちゃってるんだけどな。
ぶれてんだかピントが合ってないんだかちょっとぼやけてるけどな。
前のにくらべるとずっといいだろ。
なんとなくもう一息って感じだろ。
まあな、今回は一脚も持っていかなかったしな。
スコープとデジカメだけっていう理想の装備でいったわけだが、
木によりかかって撮ったんだがな。
20倍だったらもしかしたら一脚がなくても撮れるかもな。
40倍では無理そうだけどな。
インタビュアー:いやー、よくやってみましたねー。
権:そうだろ。えらかったろ。
君が出来たって言ってこないからな、しかたないからやってみたんだ。
だからな、こっから先考えてちょうだい。
うまくいったらシールやるからな。
欲しいだろシール。
あとな、おとなしい鳥知らないかね。のんきな鳥。
君は顔が広そうだから探しといてくれ。
じゃあな。
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