鳥撮りインタビュー4

権造さんがちょっと訪ねてこられたのでお話を伺いました。



      
:おお、ちょっと見せたいものがあってな。
        すぐ帰るけどな。
        
インタビュアー:写真撮れたんですか?

      
そうそう。ちょっとはマシになったぞ。
        こんな感じだけどな。

 

 



インタビュアー:あ、影がほとんどなくなりましたね。

      
そうだろ。
        昨日友達と作戦を話し合ってたんだが、
        ああでもない、こうでもない、ああでもない、こうでもないってな。
        なかなかいい案がなくてな。
        でも、重要なことに気づいたんだ。
        
        スコープののぞくとこは、今までカメラの本体には届いてなかった。
        レンズの筒の途中までの長さしかなかったんだ。
        カメラ本体に届くようにすれば、その方が安定する。
        スコープののぞくとこの内側のことだけ考えてたんだが、
        外側からでもいいからやってみようって考えた。
        そしたら、これならいけそうだ!っていうものを思いついたんだ。
        とかなんとかな。相談してよかったよ。

        それで、今日それに調子よさそうなものを買ってみたんだがな、
        ちゃんと計って買いに行ったのに、帰って合わせてみると合わなかった。
        しょうがないから、他の店も見に行ったんだ。
        ちょうどいいのはなかったんだが、試しに近そうなのを買ってみたんだ。
        そしたら外側でなく内側にまあまあちょうどよかった。
        とか、いろいろあってな、予想外にうまくいったんだ。
                 
インタビュアー:はー、大変なんですね。でもよかったですね。

      
よかったよ。
        ラッキーだ。

インタビュアー:これなら、いいんじゃないですか。

      
もうこれで一応いいことにするぞ。
        あとは、おとなしい鳥だ。
        今日スズメがいたから撮ろうと思ってスコープをのぞいてたんだがな、
        目の前にいるのに、うーんそうだな15メートルくらいのとこにいるのに、
        ちっとも、ちゃんと見れやしない。
動くからな。
        そのうち散歩の犬が2匹来て全部飛んでっちゃったよ。

インタビュアー:あらら。
        

      権:
このつぎは鳥の写真を撮りたいぞ。
        ただな、家の周りだと撮れないんだ。スズメがいるんだけどな。
        家があるとこでスコープ持ってるとあやしいだろ、覗きみたいでな。
        こっちは鳥を見てるのにな。
        君も気をつけた方がいいぞ。
        じゃあな。